自作VPNを利用するリスクとメリット

利用者同士の通信を安全かつスムーズに行えるVPNは、リモートワークにも欠かせない存在です。VPNは通信品質を保ちつつセキュリティ面でも強固であるといった点からも、多くの企業が導入しています。リモートワークが普及する中で無くてはならないものとなっており、今後も普及が見込める方式と言えます。

自作VPNを利用するリスクとメリット

それではVPNを自作する場合には、どのようなリスクとメリットがあるのでしょうか。

自作VPNのリスクに挙げられるのは、コストや通信速度、情報漏えいの可能性です。VPNは製品によっても性能が異なります。通信品質を保つために高性能な製品を導入した場合、初期コストがかさむ可能性があります。また、自作である点から製品については自力でメンテナンスを行う必要があるでしょう。

通信品質の低下もまた、VPNのリスクの一つです。公衆回線は時として通信速度が低下する可能性があります。実際に導入してみるまで速度状態は不明なことが多いため、予想以上に通信速度が出なかったという事態もありえます。

情報漏えいについてもリスクとして考える必要があるでしょう。自作であるがゆえに設定をきちんと行えず、セキュリティ面で不安が出るかもしれません。ハッカーの侵入を阻止し、プライベートを守るためには対策が必須です。

さまざまなリスクがある一方で、多くのメリットも存在します。VPNはそもそも遠隔地からのアクセスも可能なシステムです。拠点からの距離を気にすることなく利用できるため、リモートワークに最適なシステムとなっています。日本国内はもちろんのこと、海外からも利用できるのは大きなメリットでしょう。

アクセス方法はパソコンに限らず、モバイル端末からもアクセスできます。外出中にスマートフォンでアクセスする、カフェでタブレットからアクセスするといった使い方も可能です。場所に縛られないVPNにより、働き方や使い方の幅も広がります。

VPNは強固なセキュリティから多くの企業が導入し、普及し続けています。きちんと設定さえ行えばセキュリティについて心配することなく、情報漏えいなどを避けながら利用可能です。通信中のデータの漏洩を阻止する暗号化機能や、強固なセキュリティを施したアクセス経路の確保を行うトンネリング機能などもあり、安心して使えるのもメリットです。

また、拠点や利用者の数が増えても問題なく利用できるのも嬉しいポイントでしょう。複数の利用者がリモートワークのために使っても、問題なく対応することができます。